2021年8月18日水曜日

沖縄は今年、開催を断念 #防止策イベント2021


 『子ども虐待防止策イベント in 沖縄 2021』の今年冬に開催するために準備していましたが、8月17日、発起人として動いてくれていた1名と、このイベントのディレクターの撲(今一生)でLINEグループ・ミーティングを行い、開催の中止を決定しました。

 沖縄県では、人口10万人あたりの感染者数が8月17日までの1週間で310.32人と全国で最悪の状況になってしまい、また緊急事態宣言の対象エリアに入ったことによってスタッフ増加を見込めなくなったのが、決定的な理由です。

 もはや、コロナ禍が終わらない限り、沖縄での開催はムリと言わざるを得ません。


■子ども虐待防止策イベントの開催意義

 『子ども虐待防止策イベント』は、30年以上も失敗し続けている虐待防止策を、実際に虐待されて育った当事者(=虐待サバイバー)のニーズ(要望)に基づいた形で更新できるよう、地元の政治家(市議・県議・国会議員)を招いて、有権者×政治家×虐待サバイバーで議論し、議会へはかろうとする試みです。

 2018年に東京大学で初めて開催して以来、2019年は全国5か所、2020年は全国7か所で地元市民ボランティアが実現してきました。

 他の開催地が、コロナ禍でも続けているのは、コロナで子ども虐待が例年以上に急増しているのに、地方議会でも国会でも緊急の虐待防止策が作られないまま、子どもが誰にも救われずに孤独の中で苦しみ続けているからです。

 大人が見て見ぬふりを続けるなら、その子にとって親からの虐待に必死に耐え続ける日々が長引き、学校でいじめられやすくなったり、精神を病んだり、自殺してしまうこともあります。

 コロナ禍があろうとなかろうと、被虐待児の日常生活は緊急事態そのものなのです。

 そこで、一生に一度、3~4か月のボランティア活動をすることでイベントを開催し、地元の有権者が地元の政治家を動かすことによって、虐待サバイバーの当事者が子どもの頃から求めてきた「新しい虐待防止策」を一つでも、1日でも早く政治家に議会へはかってもらう必要があるのです。

 『子ども虐待防止策イベント』に足を運んだ政治家が、「新しい虐待防止策」の実現に動き出した事例の一部をお知らせしておきます。

★自民若手の勉強会が当事者を招き、子ども家庭庁の仮称を「こども庁」へ変更

★都民ファーストの勉強会に、当事者2名+今一生を招聘

★立憲民主党・群馬県連が「子ども未来サミット」に当事者2名+今一生を招聘

 これまで有識者しか呼ばれることのなかった政治家の勉強会に、当事者が招かれること自体、とてつもなく画期的な変化です。

 上記以外に、「新しい虐待防止策」を知って、子どもの権利を学校教育に取り入れる条例案を9月に議会へはかる市議の方も出てきました。
 新しく建設された児童相談所の運営に、当事者の意見を取り入れようと動いてくれる都議もいます。

 『子ども虐待防止策イベント』で虐待サバイバー当事者の声を直接聞いたからこそ、虐待される痛みの重さを受け止め、動き始めた政治家が確実に増えてきているのです。

 この変化を作る仕組みが、『子ども虐待防止策イベント』の内容にあるのです。

★実際に親から虐待された当事者(=虐待サバイバー)が被害を語る
★子ども虐待に関する公式統計や関連法などの基礎知識を解説
★虐待サバイバー・政治家・有権者が「新しい虐待防止策」を議論し、議会へ

 2020年に沖縄で開催されたイベントの動画をごらんください。




 こうしたイベントを、来年以降、あなたの県で開催したい場合は、早めに以下のリンクを読んでスタッフを集め、イベントの品質管理ができる形で臨んでほしいです。
(※なお、今一生がイベント・ディレクターになるのは今年限り。2022年以後は講演や「親への手紙」の編集請負のみ承ります)

★イベント・ディレクターになる

★開催マニュアル 

■子ども虐待防止策イベント2021(※8月18日時点)
●11月未明:東京都下 https://love-chil-toka.blogspot.com/
●11月20日:神奈川 https://kanagawa-kodomo2021.blogspot.com/
●11月27日:群馬 https://lovecgunma2020.blogspot.com/
●12月5日:千葉 https://chubacuba.blogspot.com/
●12月未明:鹿児島 https://kagoshima-kodomo2021.blogspot.com/

 上記のエリアでも、スタッフを公募中です。

 その県にお住まいで、スタッフを希望される方は、上記の開催マニュアルをよく読んだ上で希望する係を選び、それぞれの団体ブログにあるメールアドレスへお問い合わせください。

 なお、上記の7か所のイベントで、親からの虐待被害を伝えたい方は、以下のリンクから申し込みください。